私は日本人で、日本の会社で働きながら副業として外貨(主にドル)を稼いでいます。
英語を使ってアメリカや香港など、海外のクライアントと日々コミュニケーションを取りながら仕事をしています。
実は、この「外貨を稼ぐ」ということには大きなメリットがあるんです。
日本で働くだけでは決して得られない体験がたくさんあります。
この記事では、外貨を稼ぐメリットについて紹介します。
なぜ日本円ではなく外貨を稼ぐのか?
世界には、日本より賃金が高い国がたくさんある
つまり、日本より高い水準で給与が支払われる国が世界にはたくさんあるということです。
定量的な根拠として、「日本の実質賃金指数は高くない」というデータがあります。
実質賃金とは?
労働者が実際に受け取った給与である名目賃金から、消費者物価指数に基づく物価変動の影響を差し引いて算出した指数。 労働者が給与で購入できる物品やサービスの量を示しており、個人消費の動向にも影響します。 厚生労働省が毎月勤労統計調査で公表しています。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社:わかりやすい用語集わかりやすい用語集 解説:実質賃金(じっしつちんぎん)
日本の実質賃金指数は、全労連のサイトに国際比較の折れ線グラフが掲載されており、視覚的にわかりやすくデータが提示されています。
下図は抜粋したものを引用しています。
これは、1997年を100とした場合の推移グラフです。
スウェーデンやオーストラリアが上位に入っています。
これらの国は、物価はめちゃくちゃ高いのですが、それに比例する形でしっかりと給料も上がっている
日本は、物価が上がっているけれども給料は上がっておらず、結果的に実質賃金は下降傾向にあります。
仮に、Upworkのようなプラットフォームでスウェーデンやオーストラリアの企業から仕事を受けることができれば、ベースとなる単価は高くなることが多くなります。
これが、日本にいながら外貨を稼ぐ大きなメリットだと思っています。
日本で働いていても給料は上がりにくい
日本では、昇給率が2%を下回っており、働き続けても給料が上がりにくい状況が続いています。
2021 年の月例賃金の引上げ額・率は 5,887 円・1.93%となり、
2021 年1~6月実施分「昇給・ベースアップ実施状況調査結果」の概要
2013 年以来8年ぶりに 6,000 円・2%を下回った
これに加えて、物価が上がっているんですから、たまったもんじゃありません。
海外の賃金引上げ状況はどうなっているのでしょうか。
下記は、KORN FERRYの2022年市場調査の結果から引用したものです。
Most organizations globally are reporting an uptick in their median total salary increase budgets for 2022 vs what they had planned in 2021. For example, the US median increases have risen from 3.0% (during the middle of 2021) to 3.5% (as of now). The UK has gone from 2.5% to 3.0% (from the middle of 2021 to now), Australia from 2.4% to 3.0%, Brazil from 6.1% to 7.4%, Turkey from 18% to 30%, Ukraine from 6.5% to 10.3%, and Russia from 5% to 7.5%.
Compensation practices & salary increase projections for 2022
・アメリカの中央値:3.5%アップ
・イギリス:3%アップ
・オーストラリア:3%アップ
・ブラジル:7.4%アップ
・トルコ:30%アップ(!?)
日本と海外、どっちで仕事をしたほうが得られる報酬は上がりやすいか、一目瞭然ですね。
同じスキルを持っていたとしても、環境が違うだけで得られる結果が変わります。
資産を分散できる
投資の世界では、分散投資はリスク回避のために非常に重要であると考えられています。
投資対象が何かの影響により価値が下がってしまったら、資産価値が激減します。
日本はかなり豊かな環境ですので日常生活で困ることは少ないかもしれませんが、未来のどこかで経済が破綻する可能性はあります。
破綻は言い過ぎかもしれませんが、実質賃金の減少や賃上げの状況を考えると、決して安堵すべきではないと思います。
日本は人口減少がほぼ確実と言われており、そうなると経済が縮小することは必須。
円安が進んでいく可能性を考えたときに、外貨を稼ぐことは資産分散に繋がります。
他にも得られる副次的効果
毎日がバーゲンセール!?
外貨を稼ぐことで、私は円とドルの両方取得しています。
円安のときは円を使って国内のネットショップで買い物、円高のときは個人輸入で海外ネットショップで買い物をすることでお得に買い物ができます!
クレジットカードで普通に買い物をすると、手数料が2%以上取られるかと思いますので、外貨を持っているだけでもお得ですね。
グローバルな環境に身を置くという実績は強い
日本という国において、グローバル人材は貴重です。
日本人の英語力はアジアで最低レベルと言われています。
今や保育園から英語に触れる機会があり、義務教育でも必須科目なのに、不思議ですね。
教室で授業を聞いてテストを受けているものの、実践が足りないんだと私は思っています。
海外に行くと色んな国の人が英語を話していますが、文法はハチャメチャ、発音も母国語のクセが強くて聞き取れないなんてことはザラにあります。
でも、それなりにコミュニケーションは成り立つんですよね。
グローバルな環境に飛び込んで、英語を実践で1年とか2年使うだけで一気にグローバル人材の出来上がりです。
あなたの市場価値は上がり、転職活動をするときにも武器になるでしょう。
まとめ
外貨を稼ぐことのメリットについて、色々とデータも提示して説明しました。
少々乱暴な言い方をしますと、一番大きなメリットは多面的に考えて「稼ぎやすい」ということです。
もちろん、関わる案件やクライアントのお財布事情によって条件は変わります。
稼ぐ通貨の価値によってもバロメーターは変化します。
しかし、統計データを見ていると間違いなく日本より稼ぎやすいフィールドがあります。
同じ仕事内容で同じ時間働くのに、得られる対価が変わるんです。
障害になるのは「英語」ですが、グローバルな世界に勇気を出して飛び込めばなんとかなる!
と言って行動に移せる人は非常に稀ですが、絶対に価値はあると私個人としては思っています。
Deeplを味方に、実は英語ほぼできないけど案件をこなしている猛者も存在するのですが、
そういった人は1年くらい継続すれば化ける気がします。
戦う舞台は世界!
一緒に外貨を稼ぎましょう!
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