物価は上がるけど給料が上がらない。老後の貯金が心配だ。
円安の今、外貨を稼いで少しでも生活を楽にしたい。
様々なモチベーションで人は副業をしようと決意します。
下記のような記事があるのですが、副業をしている人は年々増加しているようです。
副業している人は8.4%で2年連続増加 副業の平均月収は6万5,093円 最も割合が増えた副業は「講師・家庭教師・試験監督」
https://news.yahoo.co.jp/articles/82d97683373604ef4b3d69a81d81252cccb01cbd
副業を始める人が増えているのですが、今から副業をはじめようとしている人、今副業をしていてうまくいっていない人に向けてメッセージです。
まずは本業について、見つめ直しませんか?
具体的には、下記のような観点で見直しませんかという問いです。
1.給与は足りているか
2.キャリアパスは描けるのか
3.身に付くスキルや経験に価値があるか
4.勤務時間や環境が適切か
本業は、ほとんどの人が週5日、8時間以上を費やしており、自分の生活でもっとも多く時間を使っているはずです。果たして今の本業はあなたの人生を豊かにする選択肢になっているでしょうか?
本業を見直す
前述した4項目について、もう少し掘り下げて解説します。
1.給与は足りているか
本業の給与がもの足りないので副業をしようと考える人が多いでしょう。
すぐの昇給は難しいかもしれませんが、資格取得や、次年度に向けた人事考課に向けた対策で改善できませんか?もしくは、目標達成に向けて努力することでボーナス額をアップを狙えないでしょうか?
副業で収入を上げることは賢い選択肢ですが、本業は毎日の大部分の時間を費やしているはずです。
本業で実力を発揮し、実績を出せる人は、そうでない人よりも副業にも使える実力が身に付いているはずです。
また、同業他社や異業種の同職種での水準と比べて今の給与はどうでしょうか?
転職することで、本業の収入を増やすことができるかもしれません。
2.キャリアパスは描けるのか
数年後、更にその先を考えたときに、今の会社で自分のキャリアパスを描くことができますか?
あなたの先輩や上司のポジションにあなた自身が就いたときのことを考えて、ワクワクできますか?
もし、ワクワクできる未来を描けないなら、自分で新しい道を切り開けないかを考えてみましょう。
会社は、給料をいただきながら新しいことにチャレンジができる環境です。
転職を検討するのは簡単ですが、まずは今の環境でチャレンジしてみてはどうでしょうか?
そのチャレンジ、失敗しても成功しても職務経歴に書けるネタになりますよ?
そして、もうどうにもビジョンを描けないという場合には、転職も視野に入れましょう。
きっと、あなたを必要とする会社は見つかるはずです。
3.身に付くスキルや経験に価値があるか
例え給料が少し低くても、勤務時間が長くても、将来に活かせるスキルや経験が身に付く環境であれば仕事を続ける価値があるでしょう。
もし、その可能性がないのであれば、例えばITスキルを身に着けて業務を改善するのはどうでしょうか?市場にあるツールを使って、業務を改善できるかもしれません。
せっかく長い時間を費やす本業ですから、毎日同じことを繰り返すのではなく、改善活動をしましょう。いわゆる、リスキリングというやつです。
前述の通り、会社は、給料をいただきながら新しいことにチャレンジができる環境です。
ITツールの導入などは社内規則やセキュリティーポリシーなどの壁があるかもしれませんが、何かチャレンジしてみるのはどうでしょうか?
もし本業を変える選択をする場合にも、こういったチャレンジは転職市場でも評価されるはずです。
4.勤務時間や環境が適切か
本業の拘束時間が長すぎたり、休日出勤が多すぎればとても副業はできません。
もし睡眠時間を削って副業をしたとしても、長続きしないでしょう。
あまりにもブラックな場合には、副業のためというよりも、身体のために即転職を検討したほうがよいでしょう。
そうでなくても、毎月40時間を超えるような残業が常態化している場合には体力的にも辛いものがありますね。
なかなか社内環境を変えることは難しいかもしれませんが、曜日固定で早く帰る習慣が付けられるように調整ができないか、例えば会議を入れない日を作るなど業務調整ができないかなど対策を検討しましょう。
転職という可能性
現職で継続してチャレンジすることでスキルアップや昇給の可能性は広がりますが、時には転職をしたほうが給与が上がり、キャリアパスが広がり、身に付くスキルや経験が増え、就業環境が改善するかもしれません。
そして、本業を変えることのほうが、副業を始めることよりも効率良く年収を上げる効果に期待できます。
転職エージェントに連絡して、仕事の紹介をしてもらうことは無料です。
LinkedInやビズリーチのようなサイトに登録しておくだけでも、スカウトメールが来ます。
少し視野を広げて、行動に移してみてはいかがでしょうか?
結果として転職をしなかったとしても、以下のような観点でメリットがありますので、私は情報収集をするだけでも価値があると考えています。
- 自分の市場価値がわかる
スキルや経験について、評価される箇所や、逆に評価されづらいことが客観的に評価されることで明示化されます。また、それが面接結果であったり、提示年収のようなわかりやすい形で現れます。 - 自分の過去や未来について振り返ることができる
履歴書や職務経歴書を記載する過程で、なぜ今いる会社に入社したのか、今まで何をしてきてどんな実績を残したのか、将来自分がやりたいことは何なのかについて考えることができます。
今いる会社で自分がやりたかったことを思い出してモチベーションを取り戻すことができるかもしれませんし、過去自分が諦めてしまったことに再チャレンジする意欲が湧いてくる場合もあります。
筆者の転職歴
私は今まで、3回転職して現在4社目で働いています。
1社目はTHE・ブラック企業でしたので、逃げるように転職しました。
2社目はものすごくいい環境の会社だったのですが、部署がなくなり転職することになりました。
3社目は経験とスキルを活かして経歴作りのために入社し、目的を果たして転職しました。
4社目では、過去やりたかったことを実現するために入社して今に至ります。
私の場合、このようにフラフラしているのですが、転職を繰り返す中で自分の中に軸ができてきて、
ようやく自分がやりたいことをベースに、経験を活かした仕事ができるようになりました。
副業をして収入の底上げもしていますが、やはりベースは本業にあり、安定した土台になっています。
本業が安定していないと副業での安定は見込めません。
まずは、本業を見直して土台を固めていきましょう!